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2019/03/28
イベントレポート
講演会レポート

「美しい海を子どもたちへ」講演会を開催しました

3月21日、新横浜本部にて「美しい海を子どもたちへ」講演会を開催し、組合員28名、役職員10名の計38名が参加しました。

うみがめに刺さったストローの動画をきっかけに、飲食店でプラスチック製ストローを廃止する動きが広がるなど、海のプラスチックごみが世界的に問題になっています 。この問題に対して、いま私たちにできることはどのようなことでしょうか?
今回の学習会では、漂着ごみ・散乱ごみの調査やクリーンアップを通じて海や川の環境保全を行っている一般社団法人JEANの小島あずさ氏を迎え、プラスチックによる海洋汚染について学びました。

プラスチックによる海洋汚染とは

「プラスチックは優れた材質で、私たちの生活を便利にしています。ですが、ごみになると、プラスチックの良かったところが逆に困ったことになってしまいます」と小学生にもわかりやすい説明で話し始めた小島氏。親子での参加も多く、この問題への関心の高さがうかがえます。

プラスチックは、物質として安定しているので、丈夫で長持ちするという良い点がありますが、ごみになると「分解しない」や「劣化して細かい破片になる」などが問題になります。また、ごみによる生物への影響として、誤飲・誤食や絡まりがあります。多くの写真とともに生物への被害が紹介されると、みなさん、息を詰めながら、スライドから目が離せない様子でした。

講師の(一社)JEANの小島あずさ氏

さらに、国内各地のごみ漂着が多い海岸の写真が表示されると、大きなため息があちこちで聞こえてきました。西表島や知床半島などは、美しい自然が広がるイメージですが、その海岸がごみに埋もれている状態が想像以上だったのではないでしょうか。地形の事情でごみの回収がむずかしい場所があったり、拾うこと自体がむずかしい5mm以下のプラスチック(マイクロプラスチック)があったりして、拾うだけでは解決にはつながりません。そこで、JEANでは、ごみを拾いながら「どのようなごみがどれくらいあるか」を調べているそうです。自分たちで調べることを通じて、より海のごみ問題に関心をもってもらい、「拾ってきれいに」から「調べて出さない」に変えていきたいと話されていました。

私たちにできること

今、私たちにできることはどのようなことでしょうか? それは大きく分けてふたつ。「どういうことが起きていて、何が問題なのかという現実を正しく知ること」、そして「自分とも関係があり、自分の問題でもあるという当事者意識をもつこと」です。そのうえで、今あるごみは破片化したり海に流出する前に拾うことや、新しいごみを作ったり増やしたりしないために当事者意識をもつ人を増やしていくことが重要とのことでした。さらに、個人の行動への期待だけでなく、プラスチックの使用量自体を減らすために、レジ袋の使い方を規制するなど、社会のしくみを変えていくことも必要とのことでした。

西表島の海岸の様子を説明する小島氏

会場の外では、「みんなの問題・海のごみ」と題したパネル展示が行われました

最後の質疑応答では、ロボットなどのIT技術の活用の可能性やプラスチックの使用量を減らす具体的な方法など、おとなからも子どもからも質問があり、プラスチックによる海洋汚染問題への理解や当事者意識を深めることができた学習会となりました。

 

【参加者アンケートより】

  • マイクロプラスチックの原因、発生を防ぐためには、まず拾う。劣化する前にまず拾う。目の前にある目に映るものに目をそらせないようにしたいと思いました。できることはまだまだあると思いました。
  • 日本は街中はきれいに清掃されているが、海岸線はごみだらけだということに今まで見て見ぬふりをしていたことに気づかされました。今からでもできることをこつこつとやっていこうと思います。
  • プラスチックは今や生活に欠かせないものになっていて、なくすのは難しいと思ってはいた。やはりゴミの写真のインパクトが強かった。だから個人の努力より制度、法的なものが必要とは思っている。ただ、漂着ゴミの写真そして説明であんなにも容器が多いなら、やはりそこの部分を減らすよびかけはもっとしていこうと思う。
  • 日本以上にも29もの国々が海に流出したゴミが多いことにおどろいた。(小学5年)
  • 私の身近な場所でプラゴミによる悪影響が見えないため、全然気づかなかったけれど、海や海岸、生物にそんなに悪影響が出ていたのかと驚きました。(中学3年)

【関連リンク】
一般社団法人JEANホームページ(http://www.jean.jp/)