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2018/03/09
イベントレポート

『家族の軌跡 —3.11の記憶から—』上映会を開催しました

3月7日、新横浜本部にて『家族の軌跡 —3.11の記憶から—』上映会を開催し、43名の参加がありました。

当組合では、東日本大震災以降、“東日本大震災を忘れない”という思いのもと、被災地の現状を知るための被災地スタディツアーや、福島に住む子どもたちに、のびのび遊んでもらう機会を提供する「福島の子ども保養プロジェクト」、放射能関連の学習会などの活動を継続して行っています。
今回の上映会も、「震災を風化させない」という考えのもと開催し、時間を変えて3回の上映を行いました。

同時開催企画として2月19日~3月9日の期間、新横浜本部2階の廊下には大西監督が被災地で撮影した写真24点を展示しました。上映会当日をふくめ、当組合を訪れたたくさんの方々が写真を鑑賞していました。

残された人々の生活からにじむ、癒えることのない“やるせなさ”

宮城県東松島市を舞台にしたドキュメンタリー映画『家族の軌跡 —3.11の記憶から—』は、2015年5月にJR仙石線が復旧するシーンから始まります。その後、仮設住宅での新たなコミュニティの形成、被災者の新住居への移転など、少しずつすすむ復興を写し出す一方、震災で大切な人を失った人々の日常生活に寄り添いながら、そこから発せられる声をていねいにすくい上げています。妻を失いひとり暮らしを続ける男性の「晩酌のとき、話し相手がいないのがいちばん寂しい」、家族・友人を失った女性の「あのときああしていれば…今でも思い出して眠れなくなる日がある」-何年たっても癒えることがない心の傷がうかがえる被災者の言葉に、涙を浮かべながら見る参加者も多くいました。

上映の様子

東日本大震災のことを忘れてはいけない

大西暢夫監督は、震災直後、“何かしなければ”という思いから、とりあえず支援物資を積んで自宅と岩手の被災地とを行き来しはじめたといいます。震災の記憶が人々から忘れ去られないよう、現地取材を続け、自身の生まれ育った岐阜県揖斐郡池田町での報告会や地元の岐阜新聞などで、伝える活動を続けてきました。『家族の軌跡 —3.11の記憶から—』は、そうした報告会で報告された映像を記録映画として残しているもので、撮影は現在も続いています。
取材を続けるなかで、大切な人を失った人の思いの大きさを、受け止めきれなくなることもあるといいます。大西監督は、そんな気持ちも、正直に伝えるといいます。「“忘れたほうがいいよ”と、言いたくなることもある。でも被災しなかった私たちは、忘れてはいけないと思う。現場を見た人間の責任として、これからも伝え続けていきたい」と、思いを語りました。

大西暢夫監督の講演の様子

実感がこもった言葉の数々に、参加者のみなさんはうなずきながら聞き入っていました。

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