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2017/07/25
イベントレポート

平和・国際フェスタ「ハートカフェ2017」を開催しました

7月22日、川崎市の新百合トウェンティワンホールにて平和・国際フェスタ「ハートカフェ2017」を開催し、300名を超える来場者でにぎわいました。

思いが“ぎゅっ”とあつまる日

当組合では、地域で平和・国際活動について考える場を提供し、交流するために、平和・国際フェスタ「ハートカフェ」を、各地域のみなさんの協力を得ながら開催しています。今年は川崎市の新百合ヶ丘で開催し、平和の大切さや世界のさまざまな国のことを学び、感じとれる機会となりました。

今回は4つのステージイベントを中心にすすめられました。
オープニングイベントとして「認定NPO法人 あっちこっち」による、ピアノとフルートの「平和クラシック音楽会」を開催。クラシックといっても、子どもたちにもなじみのある楽曲を中心に演奏され、子どもたちが実際にフルートを手にして吹いてみる体験コーナーもあって楽しく盛り上がりました。

子どもたちにもなじみのある楽曲が演奏されました

フルートの吹き方を教わりました

次に、「地域を知ろう! 学ぼう!」と題して「登戸研究所保存の会」(※)による朗読劇『ヒマラヤ杉は知っている』が行われました。これは、第二次世界大戦時、秘密裏に兵器開発を行った「登戸研究所」を舞台にした朗読劇です。当時研究所のそばにあり、現在も残る樹齢80年以上のヒマラヤ杉が、川崎の多摩・登戸の戦前・戦中・戦後の歴史を語るというもので、ギターを伴奏に歌を交えながら語られ、子どもたちにも理解しやすく、当時の様子が伝わる公演でした。
(※)戦後も秘密にされた陸軍登戸研究所の実相の保存・活用を求めて2006年から市民による保存の会が発足しました。

続いて、アニメ映画『つるにのって~とも子の冒険』が上映されました。ヒロシマで被爆した少女“サダコ”と友だちになったとも子をとおして、原爆の悲惨さと平和への思いを描いた作品です。上映後には「神奈川県原爆被災者の会」の山口淑子さんより、13歳のときにヒロシマで被爆した話とともに、二度とこのようなことが起こらないようにとの願いが語られました。また、ステージ会場の外では、核兵器廃絶を願う「ヒバクシャ国際署名」の呼びかけが行われ、多くの来場者が署名に協力してくださいました。

朗読劇『ヒマラヤ杉は知っている』の様子

多くの方がヒバクシャ国際署名に協力してくださいました

世界のことを見て、ふれて、体験しよう

今年は、国内外の各地域でさまざまな課題に対して活動している5つの団体が出展してくださり、来場者と交流しました。
パンの販売を行った社会福祉法人青丘社(ほっとスペースマナ)のみなさんは、杖鼓(チャンゴ)や小鼓(ソゴ)といった韓国の楽器を演奏して場内をまわり、来場者も加わって大いに盛り上がりました。
そのほか、神奈川県ユニセフ協会による児童労働の様子を写したパネル展示やフェアトレード商品の販売などのほか、絵本のシート貼りや折り鶴ボランティアなども行われ、多くの方が見て、ふれて、体験していました。

韓国の太鼓をたたいて楽しみました

児童労働の様子を写したパネル展示に真剣に見入っていました

ラオス語に翻訳された『はだしのゲン』の説明をする様子。出展者と来場者が展示をとおして交流します

真珠まりこさん講演会「“もったいないばあさん”と考えよう世界のこと」

最後のステージイベントは、絵本「もったいないばあさん」の作者、真珠まりこさんによる講演会です。真珠さんは「もったいないばあさんのワールドレポート展」を開催し、全国を巡回展示しています。今回は、そのワールドレポート展より、「今地球で何が起きているのか、それが自分たちのくらしにどのようにつながっているのか」を“もったいないばあさん”のメッセージをとおして伝える講演を行ってくださいました。

真珠さんは、まず、絵本やカルタの札で“もったいないばあさん”のメッセージを紹介しながら、 “もったいない”の意味を解説。その後、貧困や格差、紛争、難民など、地球が抱えるさまざまな問題に子どもたちが巻き込まれている実態を紹介し、「“もったいない”ということは、命を大切にすること。今の社会はお金で物を買うしくみでできている。お金を得ることをいちばんに考えているから命が軽く扱われる。命をまず一番に考えていれば、こんな問題は起きなかったはず」と説明。「日本にも貧しい時代があった。豊かになってバラバラにくらす家族が多くなり、人のことは関係ないと思うことがあるかもしれない。でも、自分のくらしを大事にしながらも助け合って生きていくことができるはず。自分さえよければと思わず、分け合う気持ちがあれば、平和な世界が必ずできる。できることをやらないなんて“もったいない”」と、“もったいないばあさん”のメッセージをとおして訴えました。
講演後は絵本の販売やサイン会も行われ、多くの方が真珠さんの講演に共感したようです。

真珠まりこさんの講演の様子

真珠さんはサイン会で子どもたちと交流

当組合では、今後もさまざまな視点から平和な世界を考える取り組みを行っていきます。

【ハートカフェ2017出展・出演団体のみなさん】(敬称略)