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2018/10/30
イベントレポート

「ピンクリボン学習会 がんとともに生きる~就労」を開催しました

10月15日、新横浜本部にて、CNJ認定乳がん体験者コーディネーター(BEC)で、相模原協同病院がん相談や、患者会世話人代表などの活動に携わる村上利枝氏を講師に迎え、「ピンクリボン学習会」を開催しました。当日は組合員と役職員合わせて22名が参加しました。

がんとともに就労することが可能な、希望を持てる社会へ

講師の村上氏は、がん経験者として、神奈川県内の病院でがん患者の不安や悩みの相談に応じる「ピア・サポーター」として活動するほか、医師向けの緩和治療研修の講師を務めています。
講演の前半は、がんの部位別の罹患数や年代別のデータなどのさまざまな統計資料をもとに、がんとその治療をとりまく現状について説明がありました。

講師の村上氏

多くのデータの中から見えてきたのは、「がん患者の1/3は、就労することが可能な年齢で罹患している」という現実。
以前は、「がん=死」といったイメージが強い病でしたが、医療の進歩によって、今はがん治療をしながらともに生きていくことが可能になっています。
しかし、がんを告知された患者のうち約4割が、仕事を続けることへの不安についてどこにも相談することもできないまま離職してしまうのだそうです。

「治療と就労の両立」についての問題意識の高まりを受け、国は2016年12月に「がん対策基本法」を改正。
事業主の責務として、がんにかかった従業員が働き続けられるよう配慮することが明記され「病気の治療と仕事の両立」が盛り込まれました。
具体的には、患者が安心して復職できるよう、国が病院施設などに患者を支援する「両立支援コーディネーター」を置いたり、ハローワークに専門の相談員を配置して就職の支援を行うなど、患者が少しでも働きやすくなるような制度が整備されてきています。
神奈川県内でも、患者をサポートしたり相談に応じてくれたりする病院や窓口が増え、社会全体としてがん患者が働き続けることを支援する体制が整いつつあることがわかりました。

「がんと共存して働くためには、まずは自分自身が罹患している病気のことをよく知ることが大切」と村上氏。 「国立がん研究センター」が運営しているサイト「がん情報サービス」を紹介しながら、さまざまな情報が氾濫するなかで、患者も信頼できる情報を知って、がんと共存していくことの重要性を強調しました。


「がん情報サービス」のwebサイト https://ganjoho.jp/public/index.html

がんを体験した講師からのメッセージ

後半は、子宮がんと乳がんの両方を経験した村上氏が、がんと告知されたときの心境や不安、闘病中の悩みについて率直な体験談を語りました。
自身の体験と患者の相談に応じるなかで実感したのは、健康診断やがん検診を受診することがいかに重要か、そして、自覚症状のある人はできるだけ早く医療機関を受診し、早期発見・早期治療することが何よりも大切であるということ。
そして「万が一がんに罹患しても応援する仲間がいること、患者が仕事を続けられるように、国も後押ししていることを知ってほしい。今はがんとともに生きていくことが可能な社会になっている。希望をもって欲しい」というアドバイスをいただきました。

講演会の最後には、参加者の質問にもていねいに答えていただき、個別相談の時間も設けました。
また、事故や病気などで治療中の方の髪形や化粧、服装など、外見にかかわるつらさを軽くするためのケアを行っている崎谷ノリ子氏も個別相談を受け付けました。
当組合は、引き続き、乳がんの正しい知識を広め、早期の受診を推進するピンクリボン運動を応援していきます。

アピアランスケア講師の崎谷ノリ子氏も個別相談に応じました

受付に「乳がんキット」を設置。自由にさわって試すことができました

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