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2018/05/07
イベントレポート

「干潟観察会2018」を開催しました

4月29日、川崎市の大師河原水防センター(通称:干潟館)とその周辺の干潟にて多摩川河口干潟観察会を行い、組合員親子・理事・職員、計24名が参加しました。講師は、干潟館を拠点に「だいし水辺の楽校」を主催する「NPO法人多摩川干潟ネットワーク」です。

パルシステム神奈川ゆめコープの組合員活動として行われている「多摩川河口干潟観察会」は、1995年に当組合の前身のひとつ、生活協同組合ゆいの環境課題企画「多摩川カニとり遊び」としてスタートしました。 その後、呼び名をあらためながらも、今では数少なくなった干潟で生きものにふれ、自然環境の大切さを知ることのできる取り組みとして、毎年、多くの組合員家族から親しまれています。

干潟には生き物がたくさん

今年は昨年に引き続き、干潟館前の干潟で観察を開始。ここは大潮の干潮時には干潟が現れる地点で、堤防を降りてぬかるみ地帯を渡り、河の中ほどにできた中州(砂地)で生き物採集を行いました。

ササっと中州に渡ってしまう家族もいれば、親子でぬかるみはまってしまう家族も。長靴が脱げたり、転んだり、干潟館スタッフに助けられたりしながら、みなさん無事に中州に渡り終えました。中州はとても広く、一般の方もたくさん渡って来ていて、親しまれている様子がうかがえます。旗を立てて範囲を決めて、観察を開始しました。

いざ中洲へ!

砂を掘ると、たくさんのシジミが見つかりました。ぱっと見たところ、カニは歩いていないのですが、見通しのよい中州では鳥に狙われるからで、砂に空いた穴や物陰を探します。穴は斜めになって、真下に掘っても見つからないのでコツが必要なのだとか。水溜りには小さな魚がたくさん取り残されていました。夢中になって楽しんでいると、観察時間はあっという間です。採取した生き物は一旦プラスチックケースに入れて、再度ぬかるみを渡って、堤防まで戻りました。

ぬかるみの上を、よいしょ、よいしょ

この生き物は何かな?

大きなカニがいました!

カニは干潟の“分解者”

今回採取できたおもな生きものは、ヤマトオサガニ、ケフサイソガニ、クロベンケイガニ、チチブ(ハゼ)、網ですくえる仔魚などでした。干潟館スタッフの解説で、それぞれのカニの特徴やオス・メスの見分け方、卵を抱いている様子などを観察しました。茶色の小さなハゼ、チチブは、いわゆる「ダボハゼ」と呼ばれている種だそうです。観察後は、干潟館での学習会用の一部を除いて、堤防のところで放しました。放した生きものを踏まないように注意!
その後の学習会は干潟館2階会議室で行う予定でしたが、室内に入るには着替えが必要な方が多くいらっしゃったため、急遽、屋外で行うことになりました。干潟館の建物でちょうど日陰になったゾーンに、ホワイトボードとベンチが設置され、すてきな青空教室になりました。

生き物を手にする子どもたち

青空の下、おさらいしました

学習会では、干潟で観察するときの注意点(潮の満ち干のこと)や、今日採取した生物のおさらい、質疑応答を行いました。 「カニは何を食べているの?」という質問があり、
「カニはいろんなものを食べています。死んだ魚などを食べる干潟の「分解者」でもあるし、陸に生えている草を食べたりもしています。中の水槽のカニに草をあげてみて。それから、砂を食べて砂団子を吐き出しているカニは、実は砂の中に生えているケイソウという藻を食べています」と、干潟館スタッフからの解答がありました。カニは自然の循環のさまざまなシーンで活躍しているのですね。

終了後のアンケートには、干潟に入ったこと自体を楽しんだことや、図鑑で見るのではなく本物に触れられた喜びの声が、多く寄せられました。参加者みなさん、予想外の状況に苦しみ楽しんだ、思い出の1ページになったのではないでしょうか。

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