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2016/06/14
イベントレポート

地域での環境保全を考える「小田原竹林伐採体験&竹細工」を開催しました

6月11日、「小田原竹林伐採体験&竹細工」を開催しました。7家族21名の組合員が参加し、小田原地域の講師を交えた竹林伐採・竹細工をとおして地域での環境保全・資源循環について考えました。

3カ月あれば生長しきってしまう“竹” 
本格的な伐採体験となりました

日本は、国土の約7割を森林が占めている森林大国ですが、近年は担い手不足や輸入木材利用の主流化などの理由から、国内の林業は衰退の一途をたどっています。それにともない、地域では荒れた森林が増加。同じく農業においても担い手が減り、地域では耕作放棄地も増加しています。そんな使われない土地にとって大敵のひとつが、“竹”だといいます。「この辺りでも、元々は農地だった土地が、気付くとあっという間に竹林になってしまっている。」そんな小田原地域の生産者の言葉が聞かれるぐらい、“竹”は、短い期間で生長し、竹林になってしまいます。うっそうと茂った竹林は、日照を減少させ、土をよくする微生物の循環も滞らせてしまいます。

当組合では2013年から、小田原地域の「おだわら森林・林業・木材再生協議会」に消費者の立場として参加。小田原の地域と連携した環境保全、森林資源の活用や、それを利用した商品、事業モデル作りに取り組んでいます。

写真

今回の環境企画は、小田原市が管理する根府川・牧谷川橋付近で実施しました。小田原市観光課が指定する「早川・片浦ウォーキングトレイル」のコースに沿ってあるこの竹林は、手入れが行き届かず、歩道のすぐ近くまで竹が生長。強風や降雪の際はなぎ倒された竹が歩道をふさいでしまうという問題も発生し、利用者のみなさんも困っていたといいます。

晴天となった当日、根府川駅から徒歩20分ほどで会場に到着。小田原森林組合の方から、森林を手入する意義と竹の利用の仕方などについてお話をうかがったあと、いよいよ作業開始です。放置された竹林はうっそうと茂り、足を踏み入れるのも一苦労。森林インストラクターのみなさんから、「ノコギリは、引くときに力を入れる」「しっかり腰を入れて切る」などのアドバイスを受けながら徐々に作業に慣れていきます。円周が短く、小型ののこぎりでも切りやすい竹ですが、その長さは、10mを超すものもあり、重みもなかなか。切る人と下で受け取る人、「倒れるよー」「はーい」と、コミュニケーションをとりながら、次々に大きな竹を切り倒していきます。その後、さらに枝打ち(枝払い)を行いながら、1mほどの長さに切り分けて整理しました。

連携プレーで、次々に伐採していきます

伐採され、日光も入りやすくなった竹林

休憩をはさんで午後は、子どもたちは、竹を使ったおもちゃ作りに挑戦。竹の輪切り、やすりがけを教わりながら、カタツムリ型の置物になる材料を作りました。切りたての竹は水分を保有しているため、この日は材料のみを持ち帰り。後日、接着してからの完成の姿を、みんな楽しみにしていました。

企画終了後、あらためて竹林を見てみると、手を入れた箇所と放置されたままの箇所、その差がよくわかります。小田原森林組合の佐藤さんからは、「日光が差し込みやすくなったことで、来年はたけのこがたくさん生えるのでは」、との言葉がありました。また、森林インストラクターの方々から竹とんぼをおみやげにいただき、子どもたちは大喜びでした。

 

竹を使ったおもちゃ作りははじめて!?

木枝をストロー代わりにシャボン玉! 昔ながらの遊びも新鮮

竹馬、うちわ、扇子、熊手… 昔は、さまざまな身近なものに竹が使われていましたが、現代では、プラスチックなどの手軽な素材に取って代わられています。
収穫した筍を食し、成長した竹は材料として利用する… 竹林が当たり前のように生活の一部としてあった時代には、日常的な営みが竹林の適正な手入れとなり、資源の循環へとつながっていました。そんな生活にも思いをめぐらしつつ、あらためて人と自然が共存する生活について考えてみるよい機会にもなったようです。